最終更新日:2024年9月6日 業務用冷蔵庫ジュース飲料水リーチインコンビニ
【コンビニで見かけるアノ冷蔵庫】リーチインケース完全ガイド

【コンビニで見かけるアノ冷蔵庫】リーチインケース完全ガイド
厳しい暑さが続く7月~9月の間は、熱中症対策などで大量の飲料水を販売する場面が多いかと思います。
野外イベントや商業施設では、ジュースやお酒を販売するために大型の冷蔵庫が導入されています。
今回は、飲料水の販売に最適なアイテム「リーチインケース」について、4つの項目に分けて解説したいと思います。
- リーチインケースとは
- 導入事例
- 導入のメリット
- リーチインケースの種類
イベントや店舗運営などでリーチインケースを導入する際は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみて下さい!
はじめに:リーチインケースとは?

リーチインケースとは、ガラス製の開閉扉がある冷蔵庫です。
さらに照明も付属しているため、中の商品が非常に見えやすいです。
扉を開けてから手を伸ばして(Reach)、中(In)の商品を取り出すことから、リーチインケースと呼ばれます。
後述にもある通り、種類やサイズが様々で、冷蔵商品の販売を行うあらゆる現場で好んで使用されています。
では、具体的にどのような場所で使われているのか、次の章で解説していきます。
どんな場所で導入されている?
コンビニエンスストア
リーチインケースを目にする最も身近な場所が、コンビニです。
コンビニではお茶・水・ジュース・お酒など数十種類の飲料水を取り扱っています。
店舗や地域によって店内の広さは様々ですが、どのような場所でも1台設置できれば一定数の飲料水を保管できるので、非常に重宝されているアイテムといえます。
スーパー・ドラッグストア
スーパーやドラッグストアでは、フタのついていない「オープン型」と呼ばれるショーケースが広く普及していました。
しかし近年では、リーチインケースのような「クローズ型」タイプのショーケースも多く見られるようになってきました。
イベント
主に食品展示会など、室内でのイベントに使用されています。
容量も大きいため、多くの来場者が見込まれる大型イベントに最適です。
中には、日が落ちてからのビアガーデンで使用するという珍しい導入事例もあります。
業務用冷蔵庫の導入事例については、こちらの記事もチェック↓
【建設現場からビアガーデンまで】業務用冷蔵庫の意外な導入事例(2024年 夏編)
導入のメリットとは?
断熱性能
リーチインケースの最大のメリットは、断熱性能にあります。
オープン型ショーケースの場合は、室内空気がケース内を通過するため、冷気が逃げやすいというデメリットがあります。
その点、リーチインケースは扉で遮断されるため少ない消費電力で庫内温度を一定に保ちやすくなります。
ケースの多くは複層ガラスを使用し、間に空気の層を挟むことで断熱性能を高めています。
消費電力
照明や音響設備に比べても、空気を冷やすのには圧倒的に電力を使います。
一般的なスーパーの場合、店舗全体の消費電力のうち4割以上を冷凍・冷蔵用ショーケースが使用していると言われています。
これまでは、庫内外の温度差による曇りと結露がリーチインケースのデメリットでした。
曇りや結露を防ぐには温度差に対応するため、ガラス表面を熱する必要があります。
やむを得ずガラス表面を熱するために通電していましたが、それではどうしても電気の使用量がかさんでしまいます。
しかし扉に特殊なコーティングを施すことで、無通電でも曇り・結露を防ぐタイプが開発されました。
この無通電タイプの消費電力は通電型の1/4とされ、無通電型が全体の半数を占めるまでになっています。
とくに営業時間が長いコンビニにとって、無通電タイプは強い味方といえます。
リーチインケースの種類
リーチインケースには形やサイズなど様々な種類が存在し、大別すると以下の4種類に分かれます。
- スイング扉型
- スライド扉型
- 4面ガラス【床置きタイプ】
- 4面ガラス【卓上タイプ】
それぞれのタイプにどのような特徴があり、どういった場面での使用がおすすめかもご説明します。
スイング扉型
スイング扉型は最もメジャーなタイプで、扉を手前に引くように開けます。
半開きの状態になりにくく、庫内温度を一定に保ち続けることが可能です。
大量の商品を陳列するスーパーやコンビニでの利用に最適です。
通路が狭い場所では、扉を開閉する際の幅に注意して設置する必要があります。
スライド扉型
扉をスライドして開閉するタイプです。
スイング扉型と違い、やや狭い場所でも空間を圧迫せずに設置することができます。
扉をしっかり閉め切らないと僅かな隙間ができてしまい、そこから冷気が逃げてしまうため、定期的なチェックが必要です。
小規模な店舗スペースや室内イベントでよく使用される傾向にあります。
4面ガラス型
4面全てがガラスで覆われたタイプも存在します。
上記の2タイプより容量は小さくなりますが、より陳列・展示に特化したケースといえます。
【床置きタイプ】
通常タイプと同じく、床面に設置するタイプです。
商品の見やすさ・取り出しやすさが両立されており、イベントでの飲料水保管に適しています。
ガラスの面が多いため、移動時などは取り扱いに十分注意する必要があります。
【卓上タイプ】
テーブルやカウンターなど、卓上に置くことができるケースです。
コンビニでは、レジ横などに設置されていることが多いです。
温度帯がホット(温め)に設定されたものもあり、冬場は温かい食品を販売することができます。
こちらも4面がガラス製のため、転倒などには注意が必要です。
まとめ
今回は、コンビニやスーパーなどでよく目にする冷蔵庫「リーチインケース」について解説しました。
商品の視認性や庫内の冷気を逃がさない加工など、設計には随所に工夫が凝らされています。
タイプも様々なものが存在するため、日常の場面で見かける機会は多いはずです。
イベントや店舗運営などでリーチインケースを導入の際は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみて下さい!
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