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投稿日:2024年4月23日
最終更新日:2024年4月25日
冷蔵庫サイズランキング

【冷蔵庫サイズランキング】世界最小から国内最大級まで!

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WRITER 中野 人史
ブログ担当
業務用厨房機器のレンタル業務担当として、飲食店やイベント会場などに最適な機器を提供しています。 料理が趣味であり、食品イベントの企画・運営にも積極的に関わっています。 食品イベントでは、業務用厨房機器の活用方法や料理のアイデアを提案し、参加者がより効果的にイベントを楽しめるように心がけています。 また、料理教室にも参加し、自身の料理技術を向上させるとともに、他の人々にも料理の楽しさを伝えることに喜びを感じています。 将来的には、持続可能な食品業界の発展に貢献し、食の文化を豊かにすることを目指しています。
【冷蔵庫サイズランキング】世界最小から国内最大級まで!

【冷蔵庫サイズランキング】世界最小から国内最大級まで!

冷蔵庫は、現代の生活において欠かせない家電の一つです。
食品や飲料の新鮮さを保ち、冷凍保存することで長期間保存することができるため、多くの家庭や商業施設で使用されています。しかし、そのサイズや機能は非常に多様であり、ユニークな商品が豊富にあります。
今回は家庭用冷蔵庫から特殊な業務用冷蔵庫まで、サイズランキングにてご紹介します。

世界最小の冷蔵庫

100ナノメートルの冷蔵庫

UCLAの研究チームが開発したこの冷蔵庫は、科学界や技術業界において大きな注目を浴びています。その驚異的な小ささは、100ナノメートルという微細なサイズを誇ります。これはこれまでの世界最小の冷蔵庫の1万分の1以下のサイズであり、その存在自体が革新的な技術の象徴となっています。

この小さな冷蔵庫は、一般的な食品の冷却や保存には適していません。しかし、電子機器の温度調整や画像処理など、微小な環境での特定の用途において極めて有用です。例えば、集積回路やセンサーなどの微細な部品を製造する際に、正確な温度管理が求められます。この小型冷蔵庫は、そのような微細な作業領域での温度制御に貢献することが期待されています。

さらに、この冷蔵庫の小ささには高い効率性も備わっています。その微細な構造により、エネルギーの浪費を最小限に抑えつつ、必要な温度を維持することが可能です。このため、省エネルギー技術やエレクトロニクス分野など、様々な技術分野での応用が期待されています。

ポータブル冷蔵庫

1ℓ〜

もう少し実用的な超小型冷蔵庫を紹介します。
ポータブル冷蔵庫は、移動中やアウトドアでの活動に便利な小型の冷蔵庫です。
一般的には車のシガーソケットや電源アダプターから電力供給を受け、飲料や食品を保冷・保温することができます。携帯性を重視してデザインされており、キャンプやピクニック、車中泊などの様々なシーンで活躍します。

保冷性能や保温性能、容量、電力消費量などの機能面が重視され、一部のモデルには冷却と保温の両方の機能を備えています。
最小のものでは、容量がペットボトル一本分のサイズの商品も販売されています。

小型冷蔵庫

サイズ:10ℓ〜100ℓ程度

小型冷蔵庫は、限られたスペースや需要に対応するために設計されたコンパクトな冷蔵庫です。
一般的には、一人暮らしや寮、オフィス、ホテルの客室、キッチンのセカンド冷蔵庫など、スペースが制限されている場所で使用されます。これらの小型冷蔵庫は、飲料やスナック、冷凍食品などの基本的な食料品を保管するのに適しています。

家庭用冷蔵庫(国内最大)

サイズ:735ℓ

ここからは大きなサイズの冷蔵庫を紹介していきます。
まずは、国内メーカー最大の家庭用冷蔵庫を紹介します。
日立の「R-WXC74T X」は、735ℓの容量を誇ります。平均的な家庭用冷蔵庫の容量が500ℓ程度ということを考えると圧倒的な容量です。幅880mm × 奥行738mm × 高さ1,833mmという大きなサイズでありながら、スマートなデザインが特徴です。
広々とした冷蔵室は、食材の種類やサイズに応じて柔軟に収納できる仕切り棚や引き出しが豊富に用意されています。冷蔵庫内の湿度や温度を適切に調整する機能も備えており、野菜や果物、生鮮食品を長期間新鮮な状態で保管することが可能です。
また、エネルギー効率も高く設計されており、長時間の稼働でも省エネ性能を発揮します。家族のライフスタイルや食生活に合わせて、多彩な機能を活用できることも魅力の一つです。

家庭用冷蔵庫(世界最大)

サイズ:900ℓ

サムスン電子のZIPEL T9000は容量900ℓであり、国内メーカー最大の735ℓをはるかに凌ぐサイズです。従来の冷蔵庫では左に冷凍室、右に冷蔵室が配置されていましたが、T9000では上に冷蔵室、下に冷凍室が配置されています。この新しい配置により、冷蔵室の幅が従来の両開き型の約2倍に拡大し、幅が83センチになりました。これにより、従来の両開き型冷蔵庫で問題とされていた「狭くて奥が深く、物を取り出しにくい」という問題点を解消することができます。

業務用冷蔵庫(国内最大級)

サイズ:1,674ℓ

業務用冷蔵庫ではさらに大きな冷蔵庫があります。
フクシマガリレイのGRD-180RMDは、その圧倒的な収納容量と大きな本体サイズで業務用途に最適です。容量が1,674ℓという大容量であり、飲食店や食品加工工場などでの利用に適しています。本体サイズは(幅)1,790mm × (奥行)800mm × (高さ)1,950mmと大きく、厨房や倉庫など広いスペースに配置することが一般的です。
また、堅牢な構造と高い耐久性を備えており、長期間安定した冷蔵性能を提供します。
さらに、冷蔵室内の温度や湿度を正確に制御する機能が搭載されており、食材の鮮度を保つことができます。業務用途においては、食品衛生基準や品質管理にも十分に対応した設計となっています。

プレハブ型冷蔵庫

サイズ:1坪〜

次に紹介する冷蔵庫は、置き型の冷蔵庫とは異なり、プレハブ倉庫型の冷蔵庫です。組み立てたプレハブ冷蔵庫の中には人が入ることができ冷蔵倉庫としての利用が可能です。パネルの枚数や形を変えることで、1坪サイズから任意に大きさを調整することができます。
また、移動の際はパネルを分解することで、コンパクトな形状で車両への積み込みも可能です。この特性により、大規模なイベントや催し物など、冷蔵設備が必要な場面で幅広く活用されています。
その多機能性と使いやすさから、様々な場面で頼りにされる冷蔵庫と言えます。

冷凍倉庫(国内最大級)

収容量:178,000t

東京団地冷蔵株式会社が所有する冷凍倉庫は、国内最大の広さと収容量を誇ります。
倉庫のサイズは(幅)350m×(奥行)74m×(高さ)33mとなります。
この倉庫では東京港に荷揚げされた畜肉の3割が入庫するなど、首都圏の食を支えています。この規模の冷蔵倉庫を建築するには冷却による躯体の収縮が大きな課題となります。冷蔵倉庫の冷却による躯体の収縮問題に対処するため、設計者たちは創造的な解決策を採用しました。建物の上部躯体を3つのブロックに分割し、各ブロックを冷却して収縮させた後に接合し、収縮の影響を最小限に抑えることに成功しました。
様々な技術を集めて、建造された巨大冷蔵庫は日本の食をこれからも支えていきます。

まとめ

これまで、様々なサイズの冷蔵庫を世界最小から国内最大級までご紹介しました。冷蔵庫は、私たちの現代生活において欠かせない存在であり、その進化は日々進んでいます。家庭用や業務用、さらには冷蔵倉庫まで、多様なニーズに合わせて製品が開発され、それぞれの用途に最適な機能やサイズが提供されています。

家庭用冷蔵庫は、食材や飲料を新鮮な状態で保ち、家族の暮らしを支えます。一方、業務用冷蔵庫は、レストランや食品業界などで大量の食材を管理し、ビジネスの効率性を高めます。さらに、冷蔵倉庫は大規模な食品や商品の保管・管理に使用され、食品流通や供給において重要な役割を果たしています。

これらの冷蔵庫は、技術の進歩によってますます効率的になり、省エネルギーで環境にも配慮した設計が進んでいます。また、デジタル技術の発展により、遠隔からの監視や制御が可能となり、管理やメンテナンスの面でも利便性が向上しています。

冷蔵庫の進化は止まることなく、私たちの生活やビジネスにおいてますます重要な役割を果たしています。これからも、より革新的な冷蔵技術が開発され、私たちの生活をより快適に、そして持続可能な未来へと導いていくことでしょう。