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投稿日:2025年1月25日
最終更新日:2025年1月27日
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フロン冷媒の規制と業務用冷蔵庫の新冷媒対応【移行のメリットと注意点】

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WRITER 中野 人史
ブログ担当
業務用厨房機器のレンタル業務担当として、飲食店やイベント会場などに最適な機器を提供しています。 料理が趣味であり、食品イベントの企画・運営にも積極的に関わっています。 食品イベントでは、業務用厨房機器の活用方法や料理のアイデアを提案し、参加者がより効果的にイベントを楽しめるように心がけています。 また、料理教室にも参加し、自身の料理技術を向上させるとともに、他の人々にも料理の楽しさを伝えることに喜びを感じています。 将来的には、持続可能な食品業界の発展に貢献し、食の文化を豊かにすることを目指しています。
フロン冷媒の規制と業務用冷蔵庫の新冷媒対応【移行のメリットと注意点】

フロン冷媒の規制と業務用冷蔵庫の新冷媒対応【移行のメリットと注意点】

近年、環境問題への関心が高まる中、業務用冷蔵庫をはじめとする冷凍・冷暖房機器の分野では、冷媒の切り替えが注目されています。特に、従来使用されてきたフロン系冷媒から、環境に配慮した新冷媒への移行が進んでいます。本記事では、この冷媒の切り替えが必要となった背景や、その影響、業務用冷蔵庫ユーザーにとってのポイントについて詳しく解説します。

なぜ冷媒の切り替えが必要なのか?

フロン系冷媒が環境に与える影響

フロン系冷媒(CFC、HCFC、HFC)は、長らく冷却能力や安定性に優れることから広く使用されてきました。しかし、これらの冷媒は次のような環境問題を引き起こします。

オゾン層破壊
特にCFCとHCFCは、オゾン層を破壊する特性があります。オゾン層は紫外線を遮断する役割を持ち、人間や動植物の健康を守る重要な存在です。

地球温暖化への影響
HFCはオゾン層破壊係数(ODP)はゼロですが、地球温暖化係数(GWP)が非常に高いのが問題視されています。これにより、温暖化対策が求められる中、HFCも規制の対象となっています。

国際的な規制と取り組み

冷媒切り替えの背景には、国際的な規制と協定があります。

モントリオール議定書(1987年)
CFCやHCFCなど、オゾン層破壊物質の生産・使用を段階的に削減するための国際的な枠組み。

キガリ改正(2016年)
HFCの段階的削減を盛り込んだ改正。日本を含む多くの国が採択し、具体的な削減スケジュールが設定されました。

日本国内の動向

日本でも、環境省や経済産業省が主体となり、フロン規制を強化しています。

フロン排出抑制法
機器の使用時や廃棄時におけるフロンの漏洩防止や適切な処理を義務付け。

新冷媒への切り替えがもたらす影響

新冷媒への切り替えがもたらす影響 イメージ

環境負荷の低減

新冷媒は、オゾン層破壊係数(ODP)がゼロ、または非常に低く、地球温暖化係数(GWP)も大幅に削減されています。具体例として、以下の冷媒が注目されています。

R32(ジフルオロメタン)
GWPがHFC-410Aの約1/3で、冷却能力にも優れる。

R1234yf、R1234ze(HFO冷媒)
GWPが1未満で、環境負荷を極限まで抑えた次世代冷媒。

CO2(二酸化炭素)
自然冷媒の一つで、非常に低いGWPを持つ。ただし、高圧条件下での設計が必要。

業務用冷蔵庫の性能向上

新冷媒は環境に優しいだけでなく、以下のような性能改善も期待できます。

  • 高いエネルギー効率
  • 優れた冷却能力
  • 長寿命化によるトータルコスト削減

設備投資や運用コストへの影響

一方で、冷媒の切り替えはコスト面での影響も伴います。

初期投資の増加
新冷媒対応機器への買い替えや、既存機器の改修が必要になる場合があります。

メンテナンス費用の増加
新冷媒は取り扱いに専門知識を要することが多く、技術者の確保が重要になります。

業務用冷蔵庫ユーザーが取るべき対応

現状の確認

まず、現在使用している冷媒の種類や機器の状況を把握することが重要です。

  • 使用冷媒が規制対象である場合は早めの対応を検討。
  • 機器の耐用年数や性能を確認し、必要に応じて買い替えを計画。

新冷媒対応機器の選択

市場には多くの新冷媒対応機器が登場しています。選ぶ際には次のポイントを考慮しましょう。

  • エネルギー効率(省エネ性能)
  • 冷媒の種類とその特性
  • メンテナンス体制やサポートの有無

専門家への相談

冷媒切り替えには技術的な知識が必要な場合があります。業務用冷蔵庫の専門業者やレンタルサービスを利用することで、スムーズな移行が可能です。

冷媒切り替えがもたらす未来

冷媒の切り替えは、環境負荷を減らし、持続可能な社会を実現するための重要なステップです。業務用冷蔵庫のユーザーとしても、この変化を前向きに捉え、適切な準備を進めることが求められます。

環境への貢献

温暖化対策や持続可能な社会の実現に寄与。

企業価値の向上

環境に配慮した取り組みを行うことで、顧客や取引先からの信頼が向上します。

まとめ

まとめ イメージ

フロン系冷媒から新冷媒への切り替えは、環境問題への対応として避けては通れない課題です。業務用冷蔵庫を利用する企業にとっても、冷媒の特性や規制動向を理解し、計画的な移行を進めることが重要です。これを機に、エネルギー効率や環境負荷の削減に寄与する機器への移行を検討し、持続可能な経営を目指しましょう。

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