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投稿日:2024年9月3日
最終更新日:2024年9月16日

食品ロスの現状と削減に向けた取り組み

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WRITER 中野 人史
ブログ担当
業務用厨房機器のレンタル業務担当として、飲食店やイベント会場などに最適な機器を提供しています。 料理が趣味であり、食品イベントの企画・運営にも積極的に関わっています。 食品イベントでは、業務用厨房機器の活用方法や料理のアイデアを提案し、参加者がより効果的にイベントを楽しめるように心がけています。 また、料理教室にも参加し、自身の料理技術を向上させるとともに、他の人々にも料理の楽しさを伝えることに喜びを感じています。 将来的には、持続可能な食品業界の発展に貢献し、食の文化を豊かにすることを目指しています。
食品ロスの現状と削減に向けた取り組み

食品ロスの現状と削減に向けた取り組み

食品ロスは、世界中で深刻な問題となっており、環境への影響や経済的損失が大きな課題となっています。廃棄された食品の多くは、まだ消費可能な状態で捨てられており、その量は驚くべきものです。本記事では、食品ロスの現状と、その削減に向けた具体的な取り組みについて詳しく説明します。

食品ロスの現状

世界では、2011年のFAO(国連食糧農業機関)の報告によれば、毎年約13億トンの食品が廃棄されています。これは、全生産量の約3分の1に相当します。日本では、2021年度の推計によると、年間約600万トンの食品が廃棄され、そのうち約312万トンはまだ食べられる状態のまま捨てられています。

食品ロスの発生は、消費者、販売側、流通過程など、さまざまな要因が絡んでいます。

消費者の行動

消費者が食品を過剰に購入し、消費しきれずに廃棄してしまうケースが一般的です。特にセールやまとめ買いによる過剰在庫が、結果的に家庭での食品ロスを招くことがあります。また、賞味期限と消費期限の違いを理解していないことが、まだ食べられる食品の無駄な廃棄を引き起こしています。

販売側の問題

小売店や飲食店は、需要を予測し多めに商品を製造・仕入れることで、品切れを避けるよう努めています。しかし、需要予測のミスやイベントの中止など予期せぬ事態により、結果的に多くの食品が売れ残り、廃棄されることがあります。また、見栄えや品質に厳しい基準を設けているために、少しでも基準に満たない商品が廃棄されることもあります。

流通過程でのロス

食品は、生産から消費者に届くまでの間に、輸送や保管の段階で損失が発生します。輸送中の温度管理の不備や、商品の破損、保管期間中の劣化などが原因で、消費に至る前に廃棄されることが少なくありません。

食品ロス削減の重要性

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食品ロスの削減は、環境保護や経済効率の向上に大きく寄与します。食品が無駄に廃棄されることは、使用されたエネルギーや資源が無駄になるだけでなく、廃棄処理にも新たなコストと環境負荷がかかります。さらに、食品ロスを減らすことで、世界的な食料不足の問題解決にも貢献できます。特に開発途上国では、ロスされた食品が適切に供給されれば、多くの人々が飢餓から救われる可能性があります。

食品ロス削減に向けた取り組み

企業の取り組み

多くの企業が、食品ロス削減に向けた新たなビジネスモデルを採用しています。例えば、賞味期限が近づいた商品を割引価格で販売する「フードシェアリング」サービスや、在庫管理を効率化するシステムを導入する店舗が増えています。また、食品廃棄物をバイオガスや肥料として再利用する技術開発も進んでいます。さらに、サプライチェーン全体でのロス削減を目指し、需要予測の精度向上や、返品ポリシーの見直しなども行われています。

消費者の役割

消費者も食品ロス削減に積極的に関与できます。日々の買い物では、計画的に必要な量だけを購入し、使い切れない場合は冷凍保存やリメイクレシピを活用するなど、廃棄を防ぐ工夫が必要です。また、外食時にも食べ残しを減らし、可能であれば持ち帰ることを検討することが推奨されます。さらに、家庭での生ごみを減らすために、コンポストを利用して有機肥料を作るといった取り組みも考えられます。

政府と自治体の取り組み

政府や自治体も食品ロス削減に向けた政策や法整備を進めています。例えば、日本では2019年に「食品ロス削減推進法」が施行され、企業や消費者への啓発活動が強化されています。また、地域ごとに食品ロスを減らすためのキャンペーンが展開され、学校教育や地域イベントを通じて、食品ロスの問題意識を高める取り組みが進められています。さらに、自治体レベルでは、家庭から出る食品廃棄物を有効活用するための支援プログラムや、リサイクルシステムの導入も進行中です。

食品ロス削減の未来

食品ロス削減の未来 イメージ

食品ロス削減は、持続可能な社会を築くための重要なステップです。企業、消費者、政府が一体となって取り組むことで、食品ロスの削減は確実に進展し、環境保護、経済の効率化、社会全体の福祉向上に大きな貢献を果たすでしょう。特に、テクノロジーの進展によって、より精密な需要予測や効率的な供給チェーン管理が可能になることが期待されます。さらに、食品ロス削減に関する教育や啓発活動を強化することで、次世代に向けた持続可能な消費文化が育まれるでしょう。

まとめ

食品ロス削減は、私たち一人ひとりが意識を持って取り組むべき課題です。小さな努力が積み重なり、大きな成果を生み出すことができます。企業や政府の取り組みを支援しつつ、日常生活の中でできることから始めることで、私たちも食品ロス削減に貢献できます。共に、持続可能な未来を築いていきましょう。

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