最終更新日:2024年8月7日 ガス都市ガスプロパンガス種類注意点
【ガスの種類に要注意!?】都市ガスとプロパンガスの違い

【ガスの種類に要注意!?】都市ガスとプロパンガスの違い
催事での出店や新規店舗出店、家庭など日常生活で重要なウエイトを占める「ガス」…ガスに種類があるのは知っていますか?
ご家庭はもちろん、催事での出店や店舗で利用されるガスは主に都市ガスとプロパンガスの二種類に分けられますが、それぞれの特性や利用方法には大きな違いがあります。
まず、都市ガスは主に天然ガス(LNG)を原料とし、各家庭や施設にパイプラインを通じて供給されます。一方、プロパンガスは液化石油ガス(LPG)を使用し、ボンベに充填されて各家庭や施設に配達されます。これにより、供給方法や設置環境が異なります。
また、燃焼時の発熱量にも違いがあり、プロパンガスの方が高い発熱量を持つため、調理や暖房効率が高いと言われています。しかし、価格面では都市ガスの方が安価で安定して供給されることが多いです。どちらのガスを選ぶかは、地域や使用状況、そしてライフスタイルによって異なります。この記事では、都市ガスとプロパンガスのそれぞれの特徴や利点、選び方について詳しく解説していきます。
都市ガスってどんなガス?

都市ガスは、多くの都市部で利用される主要なエネルギー源の一つです。都市ガスは主にメタンを主成分とする天然ガスを原料とし、供給会社の施設で精製・加工されてから、パイプラインを通じて各家庭や事業所に供給されます。このガスは無色・無臭ですが、安全のために臭いを付けて漏れた際に気づきやすくしています。
都市ガスの利用は、調理、給湯、暖房など、日常生活の様々な場面で欠かせないものとなっています。都市ガスの最大の利点は、その「供給の安定性と経済性」です。パイプラインを通じて直接供給されるため、ボンベの交換や充填といった手間が不要で、安定した供給が確保されています。また、価格面でもプロパンガスと比較して一般的に安価であり、コストパフォーマンスに優れています。
さらに、都市ガスは燃焼時の二酸化炭素排出量が少ないため、環境への負荷も比較的低いとされています。都市部のエネルギーインフラの一部として、都市ガスは多くの家庭や施設で重要な役割を果たしています。日々の生活を支えるこのエネルギーについて、改めてその特性と利点を理解することで、より安全で効率的な利用が可能となるでしょう。
プロパンガスってどんなガス?

プロパンガス(LPG)は、日常生活や業務用として広く利用されるエネルギー源の一つです。主にプロパンやブタンといった液化石油ガスを成分とし、ガスボンベやタンクに充填されて各家庭や事業所に供給されます。プロパンガスは、都市ガスのパイプラインが整備されていない地域でも利用可能で、その汎用性が大きな特徴です。
プロパンガスの利点の一つは、高いエネルギー密度を持つことです。これは燃焼効率が高く、調理や暖房の際に強力な火力を得られることを意味します。そのため、料理が早く仕上がり、効率的に暖を取ることができます。また、ボンベやタンクでの供給のため都市ガスのようなパイプラインの設置が難しい地域や一戸建ての住宅でも簡単に利用できる点が魅力です。
安全性もプロパンガスの重要な特徴です。ガス漏れが起きた際には、ガス自体に添加された独特の臭いで気付きやすくなっています。また、供給業者による定期的な点検やメンテナンスが行われるため、安心して利用することができます。
ただし、プロパンガスは都市ガスと比較して価格が高くなることが多いため、コスト面では注意が必要です。しかし、その高い燃焼効率や供給の柔軟性から、多くの家庭や施設で欠かせないエネルギー源として活用されています。
都市ガスとプロパンガスの違い
成分と性質
〈都市ガス〉
主にメタンを含む天然ガスが使われます。
空気より軽いので、ガスが漏れた場合は天井などに滞留します。
〈プロパンガス〉
主にプロパンとブタンが成分です。
空気より重たいので、ガスが漏れた場合は足元に滞留します。
供給方法
〈都市ガス〉
地下パイプラインを通じて家庭や企業に供給されます。
持ち運びが容易ではないため、使用できる場所に制限があります。
〈プロパンガス〉
ガスボンベ(シリンダー)で各家庭に配達され、設置されます。
持ち運びがし易く、保管もできるため災害時に強いです。
燃焼温度
〈都市ガス〉
プロパンガスに比べて燃焼温度が低いため、料理などの調理速度がやや遅いです。
〈プロパンガス〉
高い燃焼温度を持ち、調理速度が速いです。
都市ガスの2倍の火力があります。
使用するガス器具に注意!

対応しているガスの種類を間違えて使用すると「重大な事故」につながりますので必ず確認をしてください。
ガス器具には使用できるガスの種類が明記されているものがほとんどですが、明記されていないガス器具の場合は必ず専門業者に確認をお願いします。
プロパンガスと都市ガス(天然ガス)は、それぞれ異なる性質を持っており、専用のガス器具が設計されています。
したがって、プロパンガスの器具を都市ガスに、またはその逆に使用すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
1・燃焼の不良
ガスの種類によって燃焼時に必要な空気の量が異なります。
プロパンガスは都市ガスに比べてエネルギー密度が高く、より多くの酸素を必要とします。
そのため、都市ガス用の器具でプロパンガスを使用すると燃焼が不完全になることがあります。これにより、一酸化炭素などの有害なガスが発生する危険性があります。
2・不適切な火力
ガスの種類に応じたノズルの口径が異なるため、プロパンガス用のノズルで都市ガスを使用すると火力が弱くなり、逆に都市ガス用のノズルでプロパンガスを使用すると火力が過剰になります。これにより、調理器具が正しく機能しない、または火災のリスクが高まる可能性があります。
3・安全装置の誤作動
多くのガス器具には、特定のガスの圧力や流量に基づいて動作する安全装置が付いています。
異なるガスを使用すると、この安全装置が正しく機能しない可能性があります。これにより、ガス漏れや不意のシャットダウンなどの問題が発生する恐れがあります。
4・保証や規格の問題
メーカーは特定のガスに対して器具を設計しており、異なるガスを使用することで保証が無効になる場合があります。
また、日本ではガス器具には対応するガスの種類が明記されており、適合しないガスを使用することは規格違反となる可能性があります。
結論として、プロパンガス用の器具と都市ガス用の器具は、それぞれ専用のガスに合わせて設計されていますので、誤って使用すると安全性が確保できず、事故や健康被害の原因となる可能性があります。必ず、対応するガスに適した器具を使用し、取り扱い説明書やラベルを確認するようにしましょう。
「12A・13A」と明記されているガス器具は「都市ガス」を指しており、「LPガス」と表記されているガス器具は「プロパンガス」で使用できます。確認する方法の一つとして覚えておくと安心です。
まとめ
プロパンガスと都市ガスは、どちらも家庭でのエネルギー供給に使用されますが、その特性に違いがあります。プロパンガスはボンベに貯蔵され、ガス供給が都市ガスに比べて柔軟で、災害時の供給が安定しています。また、火力が強く、料理が短時間で済むメリットがあります。一方、都市ガスは供給管を通じて家庭に直接供給され、使用料金が安定しやすく、料金もプロパンガスに比べて安い傾向にあります。ただし、都市ガスは供給エリアが限られているため、エリア外では利用できません。どちらを選ぶかは、住んでいる地域やライフスタイルに応じて考慮することが重要です。
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